豆腐を水洗いするのか?

という論争が某所で勃発しました。

 そこで、多くの方からの協力のもとに調査をしましたのでその結果をここにお示しし、協力していただいた方々への感謝としたいと思います。

  サンプルは計46名、男女比は男22名女24名でした(図1)。

図1 調査対象の性別と年齢構成 数字は人数(以下同様)

  年齢分布は20歳代8名、30歳代15名、40歳代15名、50歳以上8名でした。40歳を境に上下に分けると全体のサンプル数も、男女比もほぼ半々になります。さらに4つの年齢別クラスに分けると各クラスの男女比が半々にならないので年齢については40歳を境に分析しました(図1)。

  まず、全員の結果です(図2)。

図2 洗ってから調理する?それとも洗わずに調理する?

  拮抗してます。統計的には有意の差がありません。洗う派と洗わない派は半々ですね。

  次に性別で比較しました(図3)。

図3 性別比較

  歴然としています。男性は洗わない、逆に女性は洗うという結果ですね。

  それでは年齢別ではどうでしょう(図4)。

 

図4 年齢別比較

  はっきりとした差はありませんが、ややお年を召した方は洗う傾向にあります。

  結論はもうでていますが、さらに性別年齢別を両方で分類し比較しますと図5になります。

図5 性別年齢別比較

 結論がでましたね。強引にまとめますと、豆腐を購入して水洗いするのは高齢のご婦人、そのまま食べちゃうのは若い男性ですね。

 以下は豆腐に関する今回の調査中に出た話題です

○うちの姑は必ず洗うから仕方なく従ってるけど、見られていないときは洗わない(某長秘書)

○冷奴は湯通ししてから冷蔵庫で冷やす(某技術職員の祖母)

○充填豆腐は洗わないけどほかは洗う(某技術職員)

○水に長くつけて「にがり」を抜かないと おなか を壊しちゃう(某教員)

○充填豆腐みたいな気持ち悪い(?)のは買ったことがない(某大学院学生)

○豆腐屋さんに鍋をもって買いにいって、帰りに こけて 豆腐がぐちゃぐちゃになった というのは高齢のかたの小学生時代の共通の思い出です

○自転車で豆腐を売りに来たのをみたことがある もご高齢な方の共通の思い出ですね。若者はTVでみただけのようです。

○絹ごし豆腐を蛇口の下にもっていき、直接流水で洗って、半分なくしちゃった(某卒研生の弟)

○賞味期限がきれた豆腐があると麻婆豆腐にする(某大学院学生)

○賞味期限を4日くらいすぎると、やや酸っぱくなる(某大学院学生)

 表面を洗って、湯通しして、雑菌を除くというのも、あまり意味がないのではないかと想像できます。最近の豆腐工場の水のほうが家庭の水道よりきれいなのではないでしょうか。購入したままと、購入して水洗いしたものとを長くおいてどっちが早く腐るかを誰か比較してくださいな。

  工場のほうで、なにか変な薬物を誤って入れちゃう可能性は皆無ではありませんが、水洗いしてその薬物が除かれる可能性はどのくらいでしょうね。製造過程のどこで混ざったかによりますからね。

  ま、洗ったほうが 精神衛生上いい というのならそれは勝手ですね。どうせすぐ食べちゃうのだから洗った効果は出ないでしょう。

コメントを付け加えたい方は照井まで。

 ちなみに、水に長くつけておくと 「にがり」 がなくなるというのは非科学的と思われます。 「にがり」 の主な成分はマグネシウムで、マグネシウムがなくなると豆腐のタンパクは凝固しなくなっちゃうので溶けちゃうでしょう。余計な 「にがり」 を取り除くといっても、生産者はコストを考えると過剰な 「にがり」 をいれることはないでしょう。 「にがり」 に含まれる不純物を除くといっても、いまは純粋な硫酸マグネシウムとかを使わないであえて 「天然にがり」 と称して混ざり物のある 「にがり」 を使っているのですから意味ないですね。